備後絣


備後絣の織り元は現在2件のみ。
橘高兄弟商会さんと森田織物さん。


福山までの道のりは案外長い。

楽しい考え事をしながら高速を走り、途中のインターで、かなりの長い寄り道をする。
私はいつも決まったパターンで橘高さんと森田さんに会いに行き帰ってくる。



いつもお茶をゆっくり飲みながらいろんなお話を聞かせてくださる橘高のおかあさん。
おかあさんは、備後絣協同組合の理事長さん。

たまにおばあちゃんも一緒にお話しの横にいらっしゃる時があって、私はおかあさんに出してもらったおもちやおまんじゅうを、おばあちゃんとニコニコしながら頂く。
お菓子を食べながら、「あ、そいうえばね、、、」と、昔昔の貴重なお話を聞かせてもらえたりするのは本当にドキドキわくわくする。

橘高さんの息子さんが後を継いで今、日々研究と努力をしていらっしゃる。
お父様の遺されたのは今ではもう作れない貴重な織物とメモ程度の走り書き。

このメモを理解したり
自分の体で知ったり
その手探りでの前進は孤独な挑戦の連続なんだと思う。


でも絶対その挑戦に負けないと思う。

私はその姿を見ていたいです。
オリジナルの織物、楽しみに待っています。













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森田さんのところで。
いつも夕方とかにお邪魔するからこの度初めて機の音を聞かせてもらった。
あまりにくぎ付けになっている私に、森田さんは


「何が気になるんじゃ?」と。

あ、気になるんじゃなくて感激してるんです。と答えたらそんな発言に森田さんは少し笑う。







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この機は昭和33年生まれ。
もう部品もないから壊れたら、森田さんが部品を作って修理する。

機の速度が心地いいくらいのスピードなのでなにかとっても柔らかい気持ちになる。
森田さんの備後絣はその音と同じやさしい風合いでふわっとしている。










福山までの道のりは案外長いけれど、

高速の風景や長い寄り道でのお土産選びも
森田さんの朴訥だけどあったかい備後弁も機の音も、まだまだ話足りなくてもどかしい感じでの帰り道も、藍のにおいもいつも車が見えなくなるまで送ってくれる森田さんや橘高のお母さんもやさしい備後絣も、挑戦する目も、




私は大好きだ。
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by medell | 2011-06-22 02:01 | 着物話
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